Page: 1/13 >>
遠い水平線 I think of you often
2012.03.18 Sunday | category:日々是好日

旧知のフランスの映画監督ヴィルジニ・テブネさんが久しぶりに個展をパリのギャラリーで開きます。写真はその“招待状”です。日本の伝統文化をこよなく愛し、浮世絵や日本文学についても造詣が深く、彼女と会うときはこちらもしっかりとフォローできるようにしておかないと、ちと恥ずかしい気もちになってしまうので大変です。
自信のある方はパリの上記ギャラリーにお出かけください。
彼女は日仏合作作品「サム・サフィ」(巴里映画共同プロデュース)を監督、 映画宣伝のために来日した時には連日のマスコミ取材をこなすボーナスとして彼女の希望をかなえることにしましたが、それが、鄙びた日本の寒村に行ってみたい・・・というものでした。岐阜の高山から富山、金沢、そして能登へ。村の名前は忘れましたが、シベリアからの冬の風を防ぐために3メートル以上もの高さがある間垣で覆われつくした寂しい裏日本の風景こそ、まさに彼女が描いていた訪れたかった日本の原風景であり、泊まった旅館で地元の消防団の人たちが開いていた宴会に飛び入り参加して彼らと温かい心の交流が出来たことも大変に喜んでくれたものです。
その彼女も311の災厄には深く傷つき、しばらく連絡がなかったのですが、昨日メールが届き、メガホンならぬ、絵筆を取って作品を描き、個展を開くことになったとのことでした。
I couldn’t even tell you
I think of you often
いつも日本や日本のことを忘れてはいないですよ・・・
たとえ離れた場所にいても。
テブネさんの、こういう簡潔な言葉こそ一番心にしみますね。
さて、こちらは東京の個展でのことですが、先週の金曜日に写真家のK氏と密議をこらすべく、新宿のニコンサロンで落ち合う約束をしました。もし震災津波瓦礫のオブジェオンパレ写真+悲嘆に暮れる被災者のみなさんの情緒オンパレ写真だったらすぐに出るつもりでしたが、そこに展示されていた写真すべてに、鷲尾さんが徒にカメラを振り回すことなく時間をかけながら見えなくなってしまったものをよれよれと辿る姿が映っており、私自身も必死に中にいる鷲尾さんの姿を求め手がかりを見つけようとしました。
・・・そして見つけました・・・砂浜に残された足跡。彼はカメラなど持たずに砂浜をゆっくりと波打ち際に向かって歩いていたのです。
I think of you often
鷲尾さん、ありがとう、今までもやもやとした鬱屈した気もちが少しずつ浄化されていくような
感動を覚えました。写真の力って、ある時はあるのですね。

・・・記録すること、記憶すること。見えるものだけでなく、見えない存在を、まだ見ぬ存在を想像しようとすること。それはささやかなことかもしれない。しかし誰もができることでもある。僕はそんな小さな営みが重なりあうことで生まれてくる力を信じたい。
その向こうに、遠い水平線はきっと見えてくる・・・鷲尾和彦
人生のロングトレイル
2012.03.12 Monday | category:日々是好日

この写真は不肖事務局がハイク時のサブザックとして時々使うこともある帆布製の丈夫な“袋”です。R.K.Mizunoのラベルが縫い付けてありますが、これは、 ご存知スポーツ用品大手のミズノのブランドロゴで、会社創業者「水野」=Mizuno、これは判りますよね。では、R.K.は?もちろん、水野さんのファーストネーム「利八」さん=R.と、2代目「健次郎」さん=K.のファーストネームのイニシャルです。 もともとは父親が使用していたもので、いつ購入したかは定かではありませんが、中学時代に数学の教師に引率されて奥多摩の雲取山に登った時に借りたと思うので、60年以上前のものでしょう。いまだに現役です。

そのせいか、布の質感へのこだわりか、社会人として働き出して間もなく、ノルディックスキーに出会い、冬山スキーに出かけるために購入したのがこれ、ミレーの布製のザックです。左右に補助袋をつけ、滑らずに歩くときはザック本体のとの間にスキーを差し込みます。ケミカル製に比べるとかなり重く、雨や湿雪の時には濡れやすいのですが、丈夫なので長持ちしています。使用歴38年。

今はほとんどのハイカーがスキーの時に使用するなステッキを両手に持ってトレッキングしていますが、不肖事務局はこの藤製の軽くて丈夫なステッキが山友になってくれていました。

なので、一人旅の時は記念写真は山友が写ることとになります。大事に使ってきましたが、杖の先の鉄製の石突きがある時すっぽ抜けているのに気づきましたが、雪の季節だったので捜索はあきらめ、いつか探しに再訪しようと決めましたが、いまだに行けていません。なので現在はリタイアしています。
さて、NHKBSのアーカイブス番組「人生のロングトレイル〜アメリカ3500キロメートルの旅」を今朝見ました。北米大陸東部のアパラチア山脈に沿って南北に縦貫する自然道を踏破=スルーハイクにチャレンジする人たちの記録です。ジョージア州からメイン州までの2000マイル。もちろんテント泊のトレッキングですが、30キロおきに避難小屋もあり、ずっと歩きづくめではなく、時々町に下りて食料を調達し、専用の宿泊施設で休養してからまたトレイルに戻るということです。自然が好きで、沿岸警備隊で働いてものの父親の強い勧めでコンピュータ関連企業に転職、プロジェクト終了とともに首切りにあった人。彼は家族を家に残し単身半年に亘るトレイルトレッキングに。素足で歩き続ける初老の男は、ベトナム戦争時に同期入隊の友たちは皆戦死、本土勤務だった自分だけが生き残ったということで常に罪悪感に苛まれており、友たちの痛みを共有するためにも歩き続ける・・・男。犯罪を犯した少年達の一団は裁判所の命令でトレイルをトレース、道を整備したり、岩登りを体験したり、自炊したりして自分達の生き方を見直す・・・。
まあ、一種の宗教的な修行とも言えますが、自然の中をただ歩くということであれば日本にも東海自然歩道がありおおよそ1700km、ただし道を地図上でつなげたというだけで、避難小屋もないし、途中テントを張れる場所はおそらくないという、いかにも名ばかりのトレッキングコースです。
宗教色を濃くするなら弘法大師の霊場を巡る四国の八十八箇所お遍路歩きがありますね。これだとのんびり歩きで二月ぐらいかかるそうです。ただし泊まりはテントというわけにもいかず、専用の宿泊施設中心になり、なんだかんだ一日一万円はかかるとのこと。つまり60万は用意しないといけません。
アパラチアをスルーハイクで歩くのにはなんと半年はかかるとのこと。閑を見つけては「つなぎ歩き」をする自然歩道や、歩いたり、タクシーで移動したり、自家用車でぐるりと回る“安直”ツアーとはえらく違うようです。
3月11日は喪失と再生の日。
今の日本にはアパラチアのロングトレイルのような場所はありませんが、それでも、家族を失い、家を失い、仕事を失い、人生の目標を失いかけた人たちに自然の持つもう一つの力を借りて傷を癒すナラティブセラピーが出来るようなエリアをなんとか見つけてみたいものです。
やはり、ウールほど、寒さに強いものはないのかな〜
2012.03.07 Wednesday | category:日々是好日

前回の投稿で不肖事務局は自分を偉そうに“ベテラン”と称し、にもかかわらずコットン生地のウエアで雪山漫歩にノコノコ出かけたという“ベテラン”らしからぬ行動に対し、早速おしかりが来ました。改めて偉そうにモノ的には“ベテラン”であることの書置をしておきます。
写真は冬山登山でのスタンダードな装いであります。羊さんと熊さんが素材を提供してくれていて、まず、白いやつが脱衣場で他のみなさんがギョッとする網シャツで、長年の使用に耐えたものの縮んでしまいお臍が出てしまいます。下の熊さんの尻皮は雪面によっこらしょと腰をおろす時に大変に便利ですが、熊仲間と勘違いされないように気をつけないといけません。グリーンのセーターはアメヨコ
米軍グッズで、これがまた優れもので、二重になっており、ヤッケを羽織れば怖いものなしの冬山必需品です。よって、このような服装で冬の山岳地帯に突入し、無事都会に戻って来れるわけです。
そのような工夫もなく、一枚の薄いかっぱだけで同行してくれていたワン公は随分と寒かったに違いないのですが、何も文句も言わず楽しそうに駆け回っていたものです。

やはり、新しければ新しいほど、betterなのか〜
2012.03.06 Tuesday | category:日々是好日

不肖事務局は数年前になりますが頻繁に足柄山に出かけたものです。このエリアは東京から近いにもかかわらず観光開発の対象とされず静かにワンダーフォーゲルができ、愛犬のワン散歩にはうってつけでした。
この週末愛犬の慰霊登山も兼ね、 友人と金時山に出かけました。彼は山体験は2回目の超ビギナーで、なにかとベテランである不肖事務局を頼ってくれますが、もともとモノフェチなので装備は万全。まずはカタログや山の雑誌などから知識を頭に徹底して叩き込み、装備を最新モノで取り揃え、マラソンや自転車などで足腰を鍛え、この日を迎えました。得た知識を実践で修正して更にステップアップしよう、というやり方です。
一方、不肖事務局といえば装備はほとんどが30年もの。ザックは布製のミレー、靴は重〜いイタリアのASOLOの裏出し皮(今のみなさんは、まさか知りませんよね。皮製の山靴ですが、表皮を内側にして裏皮が外側ーそこに皮用のオイルをしっかりと擦り込み、防水や疵に対する性能をあげているのです。)、雨具も25年は経っているはずで、これが今回まったくダメでした。ビギナーの方は、軽くて防寒に優れたフリース類を上手にファショナブルに何枚か重ね着していましたが、こちらはと言えば、まずは編みシャツ(これも知りませんよね。忍者が着るようなネット状の下着で、風呂の脱衣場では他の人たちが見て、ぎょっとするしろものです。その上には流行のヒートテック下着、そして問題となったコットン製の厚手の二重シャツ(厚手の裏地を貼り付けたシャツで、雪山でも結構快適に過ごせてきました)でしたが、雨具が機能しなかったせいか、みぞれ雨で濡れてしまい体を冷やしました。
それでも雪の上にツェルトを木の枝に結わき、ストックを柱にして即席のパーティ会場を設営。シナモン入りホットワインをいただきながら、オイルサーディンをつまみにのんびり過ごすことができました。

ワインは瓶で運んできたので大変だったろうなと思っていたら、あるのですね。おしゃれなワイン入れが。写真左奥。オイルサーディンは火で温かくします。これで太陽が出てくれていれば、1日ツェルトで遊んでいたでしょうね。

モノフェチの友人が今回どうしても使ってみたがったものは、ツェルト以外に、アイゼンがあり、これは滑り止めによいと知り、そしては極めつけがi phone + GPS機能。IT企業を経営する彼らしく、紙の地図を持参するのではなく、スマホに当該登山エリアの地図をダウンロード。これの実戦性能を試したくてうずうずしていたのです。確かに、現在地が判り、残りの行程が簡単に予測できるので重宝ですが、不肖事務局のようなアナログ人間にとっては、なにか不要というか、邪魔な気もし、やはり自分自身の動物的嗅覚を磨くことで自然に対する畏怖を持つことにもつながり、自然の中でなんとか遊ばせてもらえるのではないかな〜と感じたしだいです。ただ、ビギナーにとってはこのGPSマシーンは心強い山旅の友なのでしょう。まあ、その関係も比較的短い時間で終わります。電池切れで・・・。
本屋さんがまた消えちゃった
2012.03.02 Friday | category:日々是好日

不肖事務局は東急東横線のローカル駅祐天寺界隈を日々徘徊していますが、先月下旬にガード下の本屋さんの前を通った時にシャッターに張り紙がしてあり、東横瀬の耐震工事のために閉店する旨の告知がされていました。こういう場合は通常、別の場所に仮店舗が出来て、しかる後に改めて新装開店するわけですが、どうやらその予定もないようです。これで、ターミナルの渋谷にはもちろん大規模書店が何店かありますが、代官山、中目黒、祐天寺、学芸大学前、都立大学にはきちんと品揃えした本屋さんがついになくなりました。
本屋さんは時間つぶしや人との待ち合わせにもなにかと便利な場所でもあり、学校帰りの子ども達もただで空調の効いた店内で雑誌をめくったりしながら夕ご飯タイムまでの貴重な時間を過ごせるスポットとして活用していたはずです。
本たちを俯瞰して眺め、気になったタイトルを手にし、パラパラとめくり、少し読み込んでみたり、雑誌の目次をかたっぱしからチェックしたり、年末なんかだと急に運勢を気にし始めレジそばに積んである東京神宮館高島暦などに手を伸ばしたり・・・。基本的にはただで見れちゃう、読めちゃうのですから、すごいサービスですよね。
それが都心の大型店にまで出向かないと出来なくなったわけです。Amazonや出版社のサイトを通じて簡単に購入できるようになったのは便利に違いなのですが、住む町に普通にあったお店がだんだんと消えていってしまうのはやはり寂しいものです。
あれもしたい これもしたいで 何もしないで 今年もおわり
2011.12.13 Tuesday | category:日々是好日
あと2週間もすれば平成23年、西暦2011年、皇紀2671年も終わります。
みなさんはこの1年間を楽しく過ごせましたか。仕事が順調にいったり、新しい家族が生まれたり、素晴らしい言葉や本と出合ったり・・・また一方で、目まぐるしく変わる世界の動きになかなかついていけずに悩んだり、大事な人や生き物を失くしたりしたことで心がなかなか晴れない人もいるのでしょうね。
そんな時には写真展にでも足を運び、時空を超えた世界をのぞいたりして過ごしてみるのも一興でしょう。19世紀後半から20世紀前半にかけ急速な変化を遂げていくヨーロッパの都市の様相をドキュメントした7人の写真家の「ストリート・ライフ」が都写美で10日から始まっています。また、日本の新進作家たちの作品も同時期に展示されており、デジタル時代の中にあって写真の原点を真摯に模索しつづける写真家たちの心の風景を検証することができます。
どうしてワン公たちは、しりを嗅ぎたがるの
2011.11.03 Thursday | category:日々是好日

昔、昔、その昔のオハナシ。内緒のことですが、特別にお知らせしておきます。
最近ある本から手に入れたマル秘情報です。
ワン公たちは実は話しをすることができます。
みなさん、知ってましたか。そして、人間の言葉も理解できます。
でも人前では絶対に会話している姿を見せません。
電信柱でくんくん他のワンのおしっこの確認したりしてまいますが、
みなさんは、その行為が他のどのワンが自分のテリトリーを犯しているかを
調べているのだ、かけあうことである種コニュニケーションをとっているのだ、
とお考えでは・・・。
違うんですね。あれは人間どもを欺くことをわざとやっているのに
すぎません。
そもそもワン公たちの立場ですが、人間どもに従い、うまいことエサにありつくには
人間どもに素直に言うことを聞かないと追い出されてしまい、
自分たちで荒野をさ迷い、エサを探さねばならないという大変に面倒なことをしないと
空腹で倒れて死んでしまいます。
人間に逆らってはいけないのですな。
神様はワン公たちを特別に賢い生き物にしました。
人間のために役に立ち、なぐさめを与え、手助けをするように
作りました。そしてある忠告を与えました。
「おまえたちは賢く、話ができ、人間の言葉も分るが決して人間に
知られてはならぬぞ。よいな。
人間は誇り高く、警戒心も強い。自分たちだけが地球上で一番
頭がよく、音楽など楽しめるのも高等な自分たちだけだと考えている。
よいな、あまえたちはダンスが好きだ。
でもな、人間は自分たち以外に自分たちと同じように
ダンスを楽しんだり、会話する生き物がいることを
知ったら、今までのような生活は終わりになる。
おまえたちを警戒し、しまいに追い払うだろう。
せっかくの友好関係がすべて崩れ去り、すべてが
台無しになってしまう」
ある晩、すべての人間どもが集まって大パーティを開催、
食べ物にありつこうとワンたちもみなやってきて会場の外でたむろしていましたが、
中から聞こえてくる楽しそうな音楽のリズムについつい体を動かし始め、
踊りの輪もできましたが、立って踊るのに尻尾がどうしても邪魔となり、
尻尾をはずして傍らに積み上げ、そして踊りに夢中になり始めました。
その気配に気づいた人間どもが会場から外に出てくるのをすぐに察知した
ワンたちは大慌て。尻尾の山から適当なやつを体につけて、何事も
なかったような振りをし、踊っていたことを知られずにうまいこと無事家路についたのですが、
慌ててつけた尻尾が自分のではないことに翌朝気づきました。
さあ、大変!
それ以来、他のワンに会うと、すぐに相手のお尻に回り、
尻尾の確認をしているのです。ず〜っと探す旅をしているのです。
分りましたね、あれはお尻を嗅いでいるのではないのです。
オレは船酔いしちゃうんだ
2011.10.31 Monday | category:日々是好日

旧友の個展で10数年ぶりに再会した知り合いから誘われたことがあります。横浜の港でのんびりと日向ぼっこしながら船の絵を描くことでした。「オレは船酔いしちゃうんで船に乗れないけど、船を見るのが大好きなんだ。どうだい、今度一緒に描かないか?」
そして送ってきてくれたのが上の絵です。港の風景が淡い色合いでハガキの裏に描かれていました。大仰にキャンバス立てて、というのではなく、郵便葉書を使って岸壁で遊んだ印象を友に送る・・・ブログやFBでデジ携帯写真を見せ合うのが流行っている訳ですが、このようなアナログチックで手をかけたものは本当に嬉しいものです。
真ん中は単独世界一周に挑戦していた77歳!の斉藤実さんが3年ぶりに横浜港に帰り、長旅の疲れを癒している斉藤さんの愛艇「酒呑(しゅてん)童子」。旧友は斉藤さんの言葉ー生きて帰ってきたよ。やっと終わった。77歳でもこんなことができる。みなさんも頑張って生きてくださいーが随分と励みになると話していました。
無寄港約10ヶ月の航海予定が、嵐だ、地震だでなんと3年に。死んでたまるか。必ず生きて帰るんだ・・・という強い意志。よき人生の先輩の一人ですね。その先輩の生き様に酔ったのがわが友人だったわけです。
絶望は、しない―わたし、難病女子
2011.10.29 Saturday | category:日々是好日
近所に天台宗の古刹寿福寺があり、山門前に説法が掲示されていてワン公散歩のサブルートなので時々足をとめ、日頃のわが身を省み、身を引き締めて、といっても散歩が終わる頃は忘れてしまいますが・・・、今日一日を清く正しく過ごすことを誓ったりします。
今朝のNHKの報道番組でエッセイ『困っているひと』を書いた大野更紗さんを取り上げていましたが、視聴している時に思い出したのが説法右側バージョンです。大野さんは聞いたことも無いような病名の難病、“皮膚筋炎・筋膜炎脂肪織炎症候群”に罹患しており、体を動かすと大変な痛みが起きてしまい、外出は無論のこと、家の中で家事をするのもままならない症状に日々苦しんでいらっしゃいます。今年6月に出版されたエッセイは既に14万部を超すベストセラーになったそうで、それを聞いただけでも少し救われる思いがしました。
一人で苦しむことをやめ、インターネットを使って自分の体験を語るうちに反響が広がり、書籍化が決まったそうです。ラジオ番組に出演したり、故郷郡山の本屋さんなどで震災の被災者などを相手に講演をしたりするうちに他人=ヒトに話すことの大切を痛感したそうです。
闘病の苦しみは去るわけではないにしても、社会に自ら働きかけることを通じ、自分の役割を見つけ、それを果たそうとする大野さんはとても強い人なのです。

秋深き隣は何をする人ぞ
2011.10.27 Thursday | category:日々是好日

どうやって数えるのか、登録者で言えば簡単に調べられるし、そんな数をいちいち発表しているのか、疑わしいし・・・。そう、今や常識となりつつあるfacebook人口のことです。でもいちいち数字を統計にしているサイトがあるのですね。本当かウソかわからねど、アメリカが1億5598万人、インドネシア4082万人、インド3800万人、ブラジル3000万人、英国も3000万人、フランス2324万人、ドイツ2163万人、渦中のリビアが・・・31万人、では日本はというと、594万人(意外にまだですね)。発祥国アメリカが群を抜いています。
さあ、あなたはその1/594万人でしょうか。
facebookでは「いいね!」をクリックすることで相手とお近づきになり、友達になり、その数が増えるにしたがって、私はひとりぢゃない、こんなに友人の輪を作っているんだもん・・・と安堵するわけです。また、昔の知り合いとfacebookで簡単に再会できたりするので、こんな便利なものはないとなります。こんなに人が簡単に集まるのなら・・・企業もどういうわけか、ちゃっかり宣伝媒体として活用を始めています。
この“同時多発世界的井戸端会議”で毎秒踊る文字や写真のほとんどは、美味しい食べ物やファッション、パーティーなどの様子をアピールした内容で、UPした途端にすぐに「いいね!」反応が次から次へと派生し、連鎖してお互いの行動を確認しあうというすさまじい忙しさとなってくるわけです。
と言いつつ、バスには乗り遅れまいと、不肖事務局も1/594万人となって必死に友達探しを始めました。以前に写真のワークショップに参加したK氏に友達申込みをしたら、すぐに「快諾返事ー「kさんがあなたの友達リクエストを承認しました」がメールで到着。なおかつ彼のメッセージも到着ー「ホルモンと高野節、秋の夜長に良いですね。楽しみにしてます。フェイスブックも良いですが、人間同士の付き合いが薄く成っていく気がします。」そこで即返答ー「おっしゃる通り。距離をおいて「友達」が増えているようです。泥臭く付き合いたいものです。」